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29 September. 2015

STAFFインタビュー【ボンズ】南雅彦(社長)&大薮芳広(プロデューサー)

――主人公・人吉爾朗の印象について聞かせてください。

実はまだ自分の中ではつかみきれていないキャラクターなんです。爾朗自身は表には出せない”大きなもの”を抱えているんですけど、すごく練られている會川さんの脚本なだけに彼のセリフひとつひとつが何か意味があるんじゃないかと、深読みしながら彼のセリフを聞いています。
アニメーションのキャラクターというのは最終的に絵と音が全部合わさったところで魅力が出てくるものなので、溢れ出る爾朗というキャラクターの魅力が1話でどのような受け止められ方をするのか、今から自分も楽しみにしています。

大薮 シナリオを読んだ時と、絵を描いている時と、セリフが入った時とで、それぞれ印象が違うんですよね。最初はもう少しクールなキャラクターなのかなと思っていたら、実はかなり熱い男なんだなって思うようになって。ですから「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想~」は、彼の目線で見ると、より楽しめる作品だなと思います。


――本作はいとうのいぢさん・氷川へきるさん・平尾リョウさんといった著名な方々をキャラクター原案に起用したことでも話題になっています。複数のキャラクター原案に起用した理由を教えてください。

多くの超人たちが登場する作品なので、そのバラエティーさというか世界観の広がりのようなものを狙ったんだろうなと思っていたんですよ。ただ非常に個性的なクリエイターの方ばかりだったので、ちゃんとひとつの世界の中に入るのかという心配は多少あったんですけど、それが個々のキャラクターの個性として、絵に表れているので、それは本当に魅力的になっているなと思いました。

大薮 複数のデザイナーさんとひとつの世界を作っていこうというアイディアは、最初から水島監督の頭の中にはあったんです。それが、伊藤嘉之さんがキャラクターデザイナーとして参加していただけるという段階から現実味を帯びはじめて、伊藤さんなら個性あふれるキャラクターもひとつの世界観の中にまとめられるんじゃないかという戦略をもって、いとうのいぢさん・氷川へきるさん・平尾リョウさんという3人の個性あるデザイナーさんに原案を発注しました。実は他にも何人かの有名なゲストデザイナーに入っていただいて、生き生きと動くキャラクターを作っていただいています。


――OAを楽しみにしている方々へメッセージをお願いします。

BONESのオリジナル作品ということで、たいへん気合が入っております。
世代が上の方はノスタルジックな印象を受けるでしょうし、20代30代は人生哲学を感じる作品になるでしょうし、10代の人だったら今のアニメーションとしてアクション等々を楽しんでもらえる、そんな魅力的な作品ですので是非楽しんでいただけたらと思います。

大薮 制作現場は、若いクリエイターさんと、40代・50代のクリエイターさんが一緒に楽しんで仕事できているなとひしひしと感じています。若いクリエイターさんは知らなかった昔の特撮やヒーローアニメのことがわかるし、中堅以降の人たちは「あーこういうのもあったよね」という懐かしい話もできて、世代ごとの時代感を話しの肴にして1時間くらい脱線してしまうことがすごく多いんですね。
実力のあるスタッフがそれだけの労力を割いて絵も気合を入れて作っていますし、音楽もすごくバラエティに富んだ方たちに参加していただいていています。絵・音・効果と楽しめる要素満載の作品になっていますので、是非ご期待ください。


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©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会